普段アカペラの練習をするときには、
音響機材を使わずに練習していることと思います。
でも、プロのアカペラグループなどのライブを見ると、
必ずマイクを使って、音響機材を通して歌っていますね。
実は、マイクを使うと、
生の声のときにはできない、いろんなことができるようになります。
たとえば、ボイスパーカッションの人は、
生声のときとは比べものにならないくらいの大きな音を出すことができます。
マイクを通すことによって、本物のドラムにも負けない音が出せるのです!
また、しっとりとしたバラードを歌うとき、
カラオケのエコーのように、広がりのある音を出すこともできます。
これもマイクを使うことで、よりいっそう雰囲気が増す例。
時にはマイクを使った練習もやってみましょう。
たまにはマイクを使って練習をしてみたい!
マイクを使ったら、アカペラがどんなふうに聴こえるのかためしてみたい。
そんなあなたは、スタジオに入ることをおすすめします。
アカペラは楽器を使いませんから、
メンバーが入れるだけのスペースがあれば十分。
ほとんどのスタジオにはマイクが何本かありますので、
足りない分だけを借りて、全員でマイクを使って歌ってみてください。
いつもと違う楽しさがそこには待っているはずです。
マイクを持って歌うときに、
注意するポイントがいくつかあります。
まずマイクにはまっすぐ声を入れるようにしましょう。
マイクにはいろいろな種類がありますが、
ボーカル用のマイクには音を拾いやすい方向があります。
※これを指向性(しこうせい)と言います。
ほとんどのマイクは、まっすぐの方向からきれいに音を拾ってくれますので、
マイクを床と平行に持って、声がまっすぐマイクに入るようにしてみましょう。
これだけで普段とは違った声になるはずです。
マイクを通して歌うときに、
口とマイクの距離 によって変わるものが【二つ』あります。
ひとつ目は、予想がつくと思いますが、
音の大きさ です。
マイクと口の距離が近いほど大きな音になり、
マイクと口の距離が遠いほど小さな音になります。
もうひとつは、
低い音の成分。
マイクと口の距離が近いほど、低い音の成分を多く拾ってくれ、
マイクと口の距離が遠くなるほど、低い音の成分を拾ってくれません。
これらのことを頭に入れながら、状況に合わせてマイクを使えるようになると、
よりいっそうあなたの声を魅力的に聴かせることができるでしょう!