実際にアカペラの曲の練習をするとき、
1曲を通して練習するばかりではなく、
こまかく部分部分で分けて練習をしてみましょう。
たとえば、曲の1番だけを練習してみたり、です。
AメロがありBメロがありサビがある。
その構成の中で、どのように曲を表現するか、
こまかい目で見てみてください。
曲は部分部分が重なって1曲になっています。
そのひとつひとつを大事に表現するためにも、
こまかく分けた練習をしてみてくださいね。
アカペラのよさは、声だけで表現できること。
しかし声だけの表現は、ときに聴いている人を退屈にさせてしまいます。
たとえば30分間ずっと同じような曲をアカペラで演奏したら、
聴いている人は眠くなってしまうかもしれません。
ライブでの曲の構成を考えることはもちろんですが、
1曲ごとの曲の表現はとても大切になってきます。
曲のクライマックスに聴かせたい部分を持っていくために
前半は静かなコーラスを心がけるなど、
どうしたら聴いている人が退屈せずに聞き入ることができるか、
相手の気持ちになって、
曲を表現することを心がけてください。
実際に歌うときに、
もちろん楽譜どおりに歌うのはまず大事です。
大事なのですが、もしあまりにも音の高さが合わなくて歌いにくいときは、
全体の音を上げたり下げたりして、歌いやすい調子にしましょう。
メンバー全員が歌いやすい調というのは、なかなか見つけにくいと思いますが、
基本はリードボーカルが歌いやすい調に合わせるのがいいでしょう。
リードボーカルはグループの顔。
歌詞を効果的に伝えるためにも、
リードボーカルに合わせたサウンドを作りましょう。
アカペラをやっていく中で気になるのが、
『どうやったらうまくなるのか?』
だと思います。
うまくなるためのポイントはいくつかありますが、
いちばん重要なことは、
自分を知る ということです。
練習のようすを録音してみたり、
ライブのようすを録画したりしてみてください。
録ったものを自分たちの耳で、目で確かめてみましょう。
客観的に聴いたり見たりすることによって、
歌っているときには分からないことに注目できますよ。